FXプロトレーダーの手法から学ぶ、
損小利大と、トレーリングストップ注文についてです。
~プロが心がけている「損小利大」について~
先日とあるプロトレーダーとお話をする機会があって
近況を聞いたのです。
その方はセミナーなどで、
FXをやっている人や始めた人とよくお話をするそうです。
そのなかで、彼は何度も同じ悩みを
聞いたそうです。
それは
「儲けがでてくるとつい欲が出て決済のタイミングを
逃がしたりするんです」
「含み損がでているのにもう少し待ったらまた戻すん
じゃないかと思って・・・」
といった類の悩みだそうです。
上記のような人たちは、結果、決済のタイミングを
間違えて、大きく負けてしまう。
プロトレーダーであろうと
FX初心者であろうと、人間の性質は同じです。
ただプロは、『負けることもある』と受け入れて
大きく負けることを防いでいるのです。
そして、勝てる場面で確実に勝つことで
トータルをプラスにしているのです。
『損は早めに切り、儲けも確実に取る』
~損小利大に役立つ方法とは~
円含み損が出たら損切りする。
円含み益がでたら利確する。
といった状況ならば、
注文形式を「OCO」に
することである程度保てます。
OCO注文とは
決済注文とストップ注文を同時に入れておく
注文方式のことです。
決済注文もストップ注文も
自分で決めた値段を最初に注文しておきます。
そうしておけば、チャートから離れてしまった
ときもある程度安心していられます。
~利益追従型ストップ注文、トレーリングストップについて~
例えば、20pipsで決済注文をして
それに達したら利益が確定するというのは
とても有効なのですが、
誰しも、FXにより多くの利益を望みます。
1pips=100円の取引だったら
2000円の儲けです。
この利益確定でよいのですが、じつは誰も、もっと欲しいのです。
できれば、その時々でなるべく最大限の利益が欲しいと思うはずです。
しかし、底値や天井なんて誰にもわかりはしない。
それを可能にするのが『トレーリングストップ』です。
トレーリングストップは、含み益が出た場合に発動し
利益の出ている間ずっとストップ値を現在値に
追従させてくれるのです。
例えば、130円で買いポジションを持ったとして
現在の値から0.50円下をついていくように設定したとします。
つまり、現在値が131円に値が上った場合は130.50円の
ストップ注文が発動し
現在値がさらに上って、132円になった時には
131.50円のストップ注文に変化する。
こうして、利益が出る方向へ現在値が動いている間は
0.50円下を付いていくのです。
更に、このストップ注文は、値が下がりだしたら
その動きにはついて行きません。
一番利益の出た時点の0.50円下でとどまってくれます。
ですから、現在値がその後どんどん下がったとしても
そのトレーリングストップに引っかかり
天井の0.50円下の値で決済してくれるのです。
長くなりましたが、
トレードルールを確立して、節度を持って
相場を楽しんでいきたいですね。